
Brief
Abyss Wound
オレは、震える手を胸に当てながら、歩いていた。1人だ。寂しい。怖い。そんなことを考えていると、また頭がぐちゃぐちゃしてきた。
「……っ、……は」
オレは必死に自分を落ち着かせようと、胸元をぎゅっと握った。息ができない、怖い。辛い。誰か来てくれ、誰か助けてくれ。
「……ッ、ひゅ、ふっ、はーっ、はぁ、ひゅ、ひゅッ」
オレは酸素を吸おうとした。肺が膨らんでいないような感覚に、さらに恐怖が強くなり、ますます呼吸が乱れる。苦しくて、怖くて、その場に倒れ込み、体を守るようにして体を丸めた。
「ッ、……ひ、…ヒューッ、うぁ、んッ、ふーっ、ふひゅ、」
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