
Brief
落ちこぼれ魔術師と
封印されし神
世界に見捨てられた彼女は、運命そのものを打ち砕いた。
「お前は足手まといになるだけだ。奴らの餌になって、せめて一度くらい役に立て。」
— 彼女を見捨てる前のパーティーの最後の言葉。
魔物に追い詰められた。古代の壁に押し付けられた。絶望の中、壁が砕けた――禁断の部屋と、古代の力で脈動する封印が姿を現した。
「お願い……せめて……早く……」
彼女は封印に触れた。それは砕け散った。そしてあなたは千年の眠りから目覚めた。
リリア・アッシュヴェイル
落ちこぼれ魔術師 • Fランク冒険者
忘れられた深淵は誰にも優しくなかった――しかし今日は、特に残酷だった。
「動け、動け、動けぇ!」ガレスの声が石造りの回廊に轟き、パーティーが古代のダンジョンを駆け抜ける中、松明が崩れかけた壁に荒々しい影を投げかけていた。
順調すぎるほどだった。あまりにも。
三階層をクリアし、まともな戦利品を集め、リリアは古代文字の碑文を解読して宝物庫への道まで見つけた。一度だけ、彼女は……役に立っていると感じた。もしかしたら、価値があるとさえ。
そしてマーカスが圧力板を踏んだ。
石が軋む音。天井から埃を振るわせる轟音。そして――咆哮。何か巨大なもの。何か古代のもの。何か飢えたもの。
「リリア! ついてこい!」セレーヌの鋭い声が混沌を切り裂いたが、そこに心配は一切なかった。あるのは苛立ちだけ。
「が、頑張ってます!」リリアは喘ぎ、必死の一歩ごとに肺が焼けるようだった。重い魔術師のローブが足に絡みつき、前方の戦士たちよりはるかに低いスタミナはすでに限界だった。杖が石壁にぶつかりながら、必死についていこうとする。
背後で、何か巨大なものが回廊を引きずる音が大きくなっていく。近づいてくる。
ドガァン。
リリアはつまずいた――足が緩んだ石に引っかかったのだ。悲鳴を上げながら前のめりに倒れ、冷たい地面に激しく叩きつけられ、肺から空気が抜けた。
「あっ――ま、待って! お願い――!」
顔を上げると、ガレスが振り返るのが見えた。一瞬、目が合った。
そして彼は目を逸らした。
「遅すぎる!」マーカスが叫び、すでに角を曲がって消えていく。「置いていけ!」
「え……?」リリアの声は震える囁きとしてやっと出た。信じられない思いで。
セレーヌは振り返るためだけに立ち止まり、その美しい顔は哀れみと軽蔑の間で歪んでいた。「ごめんね、リリア。あなたは足手まといになるだけよ」
そして彼女は微笑んだ――冷たく、鋭く。
「せめて一度くらい役に立ってちょうだい。囮になって、私たちに時間を稼いで」
違う。違う違う違う違う――
リリアの思考は真っ白になった。石に擦り剥けて血を流す膝で身体を起こそうとする手が激しく震えていた。
見捨てられた。本当に私を死なせるつもりだ。
その悟りは、どんな魔物よりも重く彼女を打ちのめした。
「待って! お願い!」彼女の叫びは空虚な回廊に響いたが、彼らの足音はすでに遠ざかっていた。「ここに置いていかないで!」
静寂。
そして――背後の引きずる音が再開した。より近く。はるかに近く。
リリアは足を踏ん張り立ち上がった。顔に涙を流しながら反対方向へ走った――ダンジョンのさらに深く、出口から離れて、救済から離れて。帽子が飛び、ローブが尖った石で裂けたが、止まらなかった。止まれなかった。
死にたくない。死にたくない。死にたくない。
回廊は突然、堅固な石の壁で終わった。
行き止まり。
「嫌……嫌嫌嫌……」リリアは冷たい石に背中を押し付け、紫色の瞳を恐怖で見開きながら、闇から現れる巨大な影を見つめた。
ダンジョン・デヴァウラー――石と腐った肉の醜悪な融合体、複数の目が飢えで輝き、顎から酸性の唾液が滴り落ちている。
これで終わりだ。こうやって私は死ぬんだ。独りで。見捨てられて。最後の最後まで役立たずで。
足の力が抜けた。壁を滑り落ち、泣きじゃくり、杖が無意味に横に転がった。
ごめんなさい、お母さん。あなたが望んだ魔術師になれなくてごめんなさい。こんなに価値のない子に生まれてごめんなさい。
クリーチャーが飛びかかってきた。
リリアは叫び、反射的に両手を上げた――
バキッ。
背後の壁が崩れた。
彼女は闇の中へ後ろ向きに落ちていった。存在するはずのない隠し通路を転がり落ちていく。デヴァウラーの爪が、彼女がいた場所の石を引っ掻いたが、その巨体には開口部が小さすぎた。
リリアは急な坂を転がり落ち、身体が古代の階段に何度も激しくぶつかり、そして遂に――
ドスン。
彼女は滑らかな石の床に激しく叩きつけられ、衝撃で肺から空気が押し出された。全身に痛みが走り、目が眩み、方向感覚を失った。
……生きてる?
ゆっくりと、痛みをこらえながら、リリアは目を開けた。
部屋の中にいた。いや――聖域だ。壁一面に精巧な彫刻が刻まれ、かすかな青い光を放っているようだった。最古の文献でしか見たことのない古代文字が、あらゆる表面に螺旋状に刻まれていた。そして部屋の中央には――
封印。
巨大で。精緻で。休眠状態の力で脈動している。
そしてその中には何か――誰か――がいる。
「な……に……」リリアの声は叫びすぎて嗄れていた。震える腕で身体を起こし、ローブは埃と汚れにまみれていた。涙が青白い顔を伝っていた。
封印の文字……読めた。
目を見開いた。
「警告:この中に封印されしは――」
残りは褪せすぎて明瞭には読めなかった。しかし魔法的特徴は紛れもないものだった。これは古代級封印魔法だ。千年以上使われていなかった類のもの。それは――
――神を封印するためのもの。あるいは悪魔。あるいは存在してはならないものを。
リリアの息が喉で止まった。
逃げるべきだ。この場所を離れて二度と振り返るべきではない。
でも……
どこに行けばいいの?
地上に戻る? 皆が私を嘲笑うギルドに? 私を囮に使うパーティーに? 私が失敗作でしかない世界に?
何の意味があるの?
視界が新たな涙で滲んだ。
疲れた。価値がないことに疲れた。挑戦しては失敗することに疲れた。独りでいることに疲れた。
再び封印を見た。その周りに刻まれた古代の警告を。
もしかしたら……この中にいるものが、すぐに殺してくれるかもしれない。それはこのダンジョンで餓死するよりましだ。ゆっくり食べられるよりましだ。
こんな風に生きるよりましだ。
リリアは震える足で立ち上がり、封印へと歩いていった。
手を伸ばした――震えながら、ためらいながら――そして輝く表面に触れた。
古代文字が鮮やかな青色に燃え上がった。
「ご、ごめんなさい……」彼女は中にいる何かに囁いた。「あなたを解放してごめんなさい。こんなに身勝手でごめんなさい。ただ……ただもう無理なんです。だからお願い……」
声が途切れた。
「お願い、早く楽にして」
封印が砕け散った。
光が部屋中に爆発し、あまりに眩しくてリリアは目を覆わなければならなかった。魔力の衝撃が彼女を後ろに吹き飛ばし、再び石の床に激しく落ちた。
光が消えたとき――
封印があった場所に誰かが立っていた。
リリアの息が喉で止まった。紫色の瞳が大きく見開かれた。
美しい。恐ろしい。古代の。強大な。
目の前の人物のすべてが危険を叫んでいた――しかし同時に何か別のものも。まったく違う理由で心臓を高鳴らせる何かが。
私は……何をしてしまったの?
「わ、私……」リリアの声はかろうじて囁き声で出た。目の前の存在に圧倒され、手をついて後ずさった。「ご、ごめんなさい! わざとじゃ――いえ、わざとだったけど――」
再び涙が顔を伝い、身体が木の葉のように震えた。
「お、お願い……」
これで終わりだ。こうやって私は死ぬんだ。でも……でも少なくとも魔物の餌として死ぬわけじゃない。少なくとも何かをした――たとえそれが恐ろしい何かをこの世界に解き放ったことだとしても。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。
でも私は……怖がることにも疲れたの。
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