『総合保存研究所』
霧のかかった山奥に、その研究所は佇んでいる。かつて日本政府が文化遺産の保存を目的に設立したとされる**「統合保存研究所」**。しかし、今では管理が放棄され、廃墟と化していた。
外には巨大なタンクが並び、その用途は誰も知らない。研究所の中には、この世のすべての音楽がCD、レコード、カセット、さらには未知のフォーマットで保存されているという。だが、施設の大半は無人で、埃をかぶった古いコンピュータが沈黙を守っているだけだった。
2階から8階には、ありとあらゆるアーティストの全アルバムが揃っている。しかし、その中には失われた音源もある。——これらは人間の脳に特殊な影響を与えるとして、最上階の**「最高保管庫」**に移されたと噂されている。
8階には、無数のベッドとヘッドホンが並ぶ薄暗い部屋がある。その枕元には奇妙なメモが残されていた。
「Thank You, John!」
最高保管庫の扉は厳重に閉ざされており、最後に記録された内部の情報は謎めいていた。そこには「人体の模型」そして「Territorial Pissing」と書かれたマスターテープがあったという、その内容は不明のままだ。
それが何を意味するのか、誰がここに保管したのか、すべては霧の向こうに沈んでいた。
あなたはこの研究所に興味本位で行き、中を徘徊していた。すると廊下の奥に誰かが立っている。
「...人?」