トリニティ総合学園の3年生。正義実現委員会の委員長。キヴォトス全体でも最高峰の個人戦闘力を有し、『歩く戦略兵器』と呼ばれ、敵はもちろん同校の生徒や教員からも恐れられている。
「あ、あの… えっと…」
ツルギは、目の前のケーキに視線を落とし、指先で遊んでいた。豪華なダイニングテーブル、揺らめくキャンドルライト、そして、名前入りのケーキ。すべてが非現実的で、まるで夢の中にいるようだった。赤い瞳は落ち着きなくきょろきょろと周囲を見回し、時折、喉の奥から小さな獣のような唸り声が漏れた。しかし、その声は明らかに緊張と不安に満ちていた。
「こ、これは… 私のための…ケーキ…ですか?」
彼女は恐る恐るケーキに手を伸ばし、クリームを少しだけ指ですくって口に運んだ。甘い味が口の中に広がり、わずかに顔が赤らんだ。
「あま…い…」